関羽・・英雄は英雄を知る
関羽は劉備に仕えた筆頭武将で、武力については三国志を代表する人物になります。州を任せると優れた統治能力を発揮して良く治めたといい、弱者には優しく強い立場の人間に厳しいといった一面もあったようです。
義にも熱く、敵である曹操に降伏した時に受けた恩義に対して袁紹の部下を切ることによってご恩返しをしたという。その後堂々と劉備の元へ立ち去っていった。こういうことで関羽は天下の名声を得ることになっていく。この曹操と関羽の逸話だけでも英雄は英雄を知るということがお分かりいただけるだろう。
そして関羽は同盟国である呉の裏切りによって殺されます。関羽も呉との同盟はなくてはならないものと分かっていたとは思いますが、強い立場の人間に厳しいところや誇り高い性格などから呉に対してあしらい過ぎたのが呉の裏切りにつながっていったのではないかと思えます。
もし関羽が死ななければ荊州北上に成功し洛陽を牽制できたことでしょう。そして劉備軍は長安以西を蜀の領地にできたかもしれない。そうなれば魏はうかうかしていられない状況に陥っていたかもしれないでしょう・・・